残念だけれど、僕の人生は失敗していると言わざるを得ない。
当然、これから巻き返すつもりではあるけれど、そのためにも失敗を振り返っておきたいと思う。
人の失敗はきっと得るものが多いはず。人生の失敗例として誰かの役に立てばなおいい。
目次
失敗の意味
何を以て失敗とするのか
挑戦がなければ失敗もないし、目標がなければ挫折もない。
僕の場合は、それなりに働いて食べて行って実家から遠くないところに家を建てて子供一人を育てるくらいのことを漠然と自分の将来として思い描いていた。
そういう意味で今の僕は何も実現できていないので、人生に失敗しているといわざるを得ない。
失敗の原因はなにか
漠然とした目標設定は失敗の原因だった。でも、そもそもの目標設定が誤っていたのも大きな失敗の原因だったと思う。
それなりに働いて云々の目標設定は、いま思えば目標とさえいえない、親世代から引き継いだただのイメージでしかない。
自分の中から湧き出る欲求に目を向けて目標設定するのか、あるいは現実的な選択肢を考えるのか、はじめの部分がぼんやりとしすぎていたから駄目だったのだ。
軸のない人は利用される
とくにやりたいこともなくフラフラしていた僕を拾ったのは、知人の会社経営者だった。
海外に事業を広げるので手伝ってほしいと声がかかったのでホイホイとその会社に入ってしまったのだ。
そうして無駄に有能だった僕は順調に会社の業績を上げたけれど、一向に事業の海外展開は進まず社長の使い込みが増えるばかりで、いつしか会社の経営は傾いていった。最終的に、どこかのスナックに大金を貸しておきながらも従業員の給与は遅配するようになって僕は退職した。
失敗は繰り返される
再びフラフラしはじめた僕を見かねて家族が仕事を紹介してきたので、僕は再び働き始めた。
ここでもあっという間に昇進して、もう上はないというくらいになったけれど、昇進して過酷さを増した業務に一向に見合わない薄給さに退職した。というか、死ぬと思った。
想像してみてほしい。朝の4時まで書類を作って、会議室の机で仮眠をとってから2時間車を走らせて支社の会議に出る生活を。遅からず事故死すると思うのも無理はないはずだ。
ここの会社の社長も実現不可能な夢ばかりを語って従業員の時間を奪うのが常套手段だった。
失敗の原因は他人のアドバイスを「聞いた」こと
なにも自分の失敗を他人や環境のせいにしようということではない。
知人だった経営者の甘言や、家族の紹介してきた仕事など、他人の言葉にたいして自分でもっとしっかり吟味して判断していれば、これまでの失敗は避けることができたはずなのだ。
要するに、自分の頭と心で考えることを怠ったことが失敗なのだろう。
失敗の意味はあったのか
たしかに意味はあった。
自分がどこまでも愚かなことをしてきたことが身に染みて分かったのだから。
ただ、どうすれば良かったのかについては今でも分からないし、考える意味もないと思う。
これからどうするか、だけを考えればいい。
今みたいに、ときどき振り返ってしまうのは仕方がないが、いつまでも引きずっていては動きが遅くなるだけだ。
同じような失敗をしないために
欲がなく、周囲の期待に無意識に応えてしまう人は僕と同じような失敗をする可能性が高いので注意してもらいたい。(ちなみに、僕はエゴグラムでFCだけが低いタイプです)
周囲の人間が与えられた恩や業績に妥当な評価をしてくれる人だったり、適切なアドバイスをしてくれる人ならば問題はないけれど、善意であろうとなかろうと自分にとって良い判断をしてくれるとは限らない。
僕みたいな人間が僕と同じような失敗をしないためには
- 他人のアドバイスには耳を貸さず自分のことは自分で決める
- 自分の利益を最優先に考える
くらいに自分勝手になるくらいでちょうどいい。
もっとわがままに子供みたいに自由に生きたほうが楽しいし、結果的に失敗もしないんじゃないかなと思う。
失敗の意味まとめ
いくら周囲の期待に応えて頑張ったところで、自分の期待に応えなければ人生は失敗します。
give and takeの精神で周囲にgiveばかりしている人は、自分のいる環境がちゃんと善意の循環するものなのかに注意したほうがいい。そうでないと、ただ搾取されて終わります。
もし仮に、自分が己の利益しか考えないサイコパスだったなら、無制限に利益をくれそうなチョロいやつに優先的にアプローチすると思いませんか?