ヤーコンは、アンデスポテトとも呼ばれる根菜で、たいへん身体にも良い野菜です。
ここでは、美味しくて身体にも良いにもかかわらず、いまひとつ知られていないヤーコンについて、食べ方や栄養価などについてまとめてあります。
たまたまヤーコンを手にしたものの、どうやって食べれば良いのか分からないという人の参考になれば幸いです。
ヤーコンとは
見た目
見た目はまるでサツマイモのような形です。
細長く褐色の表面で、断面は薄く黄色がかった白色です。
皮を剥いてカットすると、梨か大根と見分けがつきません。
味と食感
味は根菜特有の大根のような風味が若干あるものの、上品な甘みが特徴的です。
はじめて口にしたときは、野菜というよりは果物に近いと感じるかもしれません。
食感はサクサクとした歯ごたえがあり、生の大根程度の固さです。
漬物の「たくあん」の食感をイメージすると近いのではないでしょうか。
栄養価
ダイエット食品としてヤーコンの名前を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
ヤーコンに豊富に含まれるオリゴ糖がその理由です。
オリゴ糖は体内で吸収されにくく、カロリーを気にせず甘さと満腹感を得られます。
カロリーは100gあたり50Kcal程度と言われており、これはポテトチップス3枚ぶん、バナナ1/2本ほどにあたります。
価格
農産物ゆえに価格は収穫状況や季節により変動しますが、おおむねキロあたり500~1000円くらいです。
一般的な野菜にくらべると少し高いですね。
流通状況
あまりスーパーなどでは見かけません。
ネットで買うほうが良いでしょう。
ただ、地元の市や野菜直販所などでは比較的よく見られますし、非常に安く販売していることもあります。
ヤーコンを求めてドライブに出かけるのも楽しいかもしれません。
ヤーコンの調理方法
生で食べる
ヤーコンは生で食べられます。
主にサラダにして食べることが多いようです。
ざく切りにしたヤーコンは爽やかな甘味があるのでリンゴのように使うとしっくりくるのではないでしょうか。
また、薄くスライスして水にさらしたヤーコンは、甘みが抜けてゴボウのような風味が残ります。
甘みが必要ないサラダに使う場合は、水にさらしておきましょう。
ただし、オリゴ糖が水に溶けだしているため栄養価は犠牲になっています。
炒める
サツマイモのような見た目からヤーコンを加熱するとホクホクとした食感に変わりそうなものです。
しかし、ヤーコンは加熱してもサクサクとした歯ごたえは変わりません。
ダイエットを目的としないならば、シンプルにバターで炒めるのがおすすめです。
バターの塩気がヤーコンの甘味を引き立たせます。
蒸す
蒸しても歯ごたえは変わりませんが、少しだけ黄色く変色します。
漬物のたくあんと同じ形に切って皿に並べると、たくあんにしか見えません。
瓜の漬物と偽っても気づかれないかもしれません。
蒸すときには、大同電鍋の利用をおすすめします。
電鍋は、水を入れてスイッチを押すだけで簡単に蒸し料理ができる万能調理器です。
煮る、茹でる
煮たり、茹でたりの場合には、ヤーコンも柔らかくなります。
使い方としては、大根の代わりと考えれば問題ないでしょう。
イカと煮たり、少し変わった風味の豚汁やけんちん汁を作ったりといった使いかたが考えられます。
甘さが気にならなければ美味しくいただけると思います。
まとめ
ヤーコンは、ほのかな甘さが特徴的な根菜です。
オリゴ糖が豊富に含まれておりダイエット食品としては有名ですが、一般的にはあまり普及していません。
個人的には、身体に良いという点を除いても普通に美味しい野菜なので、もっと人気があってしかるべき野菜ではないかと思います。
ちなみに、ヤーコンはお茶としても飲まれています。
僕はまだ試したことがないのですが、ヤーコンの健康成分だけを重視する人はお茶で代用するのも良いかもしれませんね。