2018年を振り返り、今後のライターとしての生存戦略を考える




ペンとノート

2018年9月からフリーランスのライターとして独立し、ようやく半年近くが経ちます。
自分としては、なんのツテもコネもなく腕一本で始めたわりには、うまくやっていると評価しています。

しかし、このまま現状維持をしていけば良いわけでもなく、さらに上を目指さなければ食い詰めることは必定です。

本記事では、ライターとしての自分の実績を振り返るとともに、今後とるべき戦略も考えていきます。
少しでも、同じくライターとして活動している人の参考になれば幸いです。




2018年の実績(9月~12月)

売上高

売上高

2018年の売上は上記のとおりでした。

開業初月が約150,000円の売上。
翌月にほぼ200,000円の売上に達したものの、大口の依頼が減ったため11月は100,000円程度まで売上を落としています。

そこから、1社のみに売上を依存するのは危険と判断して複数のクライアントと契約するよう心がけていますが、思うように仕事の量を分散できていないというのが現状です。

執筆単価や文字数、稼働時間など

文字単価は1円~2円の間で受注しています。

稼働時間は月間で100時間程度。
文字数としては100,000字程度を執筆している計算になります。

1時間あたり1,000字程度の執筆ということになりますが、この時間には構成案作成のほか、リサーチや撮影、画像選定、wordpressでの入稿など執筆に付随する作業時間がすべて含まれています。

週に25時間ほどの労働で150,000円~200,000円の売上と聞くと、ぬるい仕事のように思われるかもしれません。
しかし、執筆と並行した営業、生き残るための自己研鑽、先の保証のない状況など、それなりのリスクを抱えていると考えると、それほど良い条件とは言えないのではないでしょうか。

仕事内容

仕事場

秘密保持契約があるため具体的な仕事内容は明かせません。

しかし、すでに申し上げたように、ただ執筆だけをしているわけではありません。
ライティングのほか、構成案の作成からWordPressを使った入稿までを請け負っています。
したがって、必要に応じて簡単なHTMLを書く必要も生じます。

また、一眼レフを使っての撮影やPhotoshopでの加工などもしています。

連絡手段はクライアントによって異なりますが、slackとChatWorkが主な連絡手段になります。
また、請求書や納品書などのドキュメントのやり取りについてはメールを利用することもあります。

ちなみに、作業環境は上記参考画像のように、執筆用、リサーチ用、コミュニケーション用に用途を分けてモニターを3枚使っています。

すでに実施した生存戦略

ブログの開始

ライターとして活動するにあたって、テストライティングの前に文章力を確認してもらうために、ブログを作りました。
デザイナーやフォトグラファーにおけるポートフォリオのイメージです。

そのため、本ブログでは書評や料理、ITなど多彩なジャンルの記事を書き、また文体やテイストを意図的に変えています。

もっとも、なんの制約もない自分のブログでは、どうしてもクオリティにこだわることができず適当な記事も量産してしまったため、ポートフォリオという用途としては不十分なものになってしまいました。

各種SNSの開始

SNS

Twitterのフォロワー数が単価UPにつながることがあると知り、アカウントを作りました。

一日あたり30tweetなどのノルマを自分に課すわけでもなく、気ままに運用しています。

自分自身が、フォロワー数ばかりを意識したその人の体温が感じられないtweetは薄っぺらくて好きになれないという理由からです。

それでも、Twitter経由で仕事を受注できたので、この施策は成功だったと評価しています。

大手代理店への直接営業

これは成果が出ませんでした。

開業当初は、ツテやコネは使わず腕一本でやっていくと決めていたのですが、売上が落ちた11月に焦ってコネを使ってしまいました。

その結果、記事単価◯万円という仕事を受注できる流れになったのですが、現在のところ話が進んでいません。

とにかく人に会う

なんらかの集まりがあれば積極的に顔を出すようにして知り合いを増やしました。

偶然の助けもあったのですが、自分で事業を起こしている友人2人と再開しました。
また、出版関係に勤めている人とも複数人知り合うことができました。

ただ、いずれもまだ仕事にはつながっていません。
広く浅く顔を売っておき、なにかあれば助けになるよう努めることが、長い目で見て互いの利益になると考えています。

これから検討(実施)する予定の生存戦略

狼

地域メディアの作成

自分の住んでいる町には、地域情報に特化したブログがほとんどありません。
大手が1社のみ存在しますが、ほかは競合と呼べるレベルになく、ブルー・オーシャンと考えています。

そこで地域メディアの自作を検討しています。

ただ、このメディアの狙いは広告収入ではありません。
次の項目への布石です。
あるいは、メディアに興味を持つ人や企業が現れれば、譲渡しても良いと考えています。

地域情報誌への参入

ある程度の形ができた地域メディアをもって、地域情報誌へ営業をかけることを考えています。

自分で取材し、記事を書いて公開するというプロセスは、Webであれ紙面であれ変わらないと考えているため、それなりに興味を持ってもらえるのではないかと期待しています。

営業先は、2018年に知り合った個人事業主の知人をとおして切り開く予定です。

→ この記事を書いている最中(1月15日)に、さっそく来週中に印刷会社を経営している方と直接会ってお話できる機会をいただきました。

収入の複線化

お金

ライターとしての戦略と呼ぶには微妙ですが、ライター以外の収入源も確保したいと考えています。

すでにフォトストックについては始めていますが、もう少し力を入れようと考えています。
また、Amazonマーケットプレイスにもすでに出店していますが、現状はなにも販売していないので、資金に余裕ができ次第、物販も始める予定です。

ライター仲間を作る

現状、ライターとしての知り合いはWeb上にしかいません。
そこで、現実に顔を合わせて話せる、地元のライターと知り合いたいと考えています。

すでにプロのライターと会えるルートはあるので、頃合いをみてどこかで一度アドバイスをいただける機会を作ろうと画策中です。

文章力の向上

勉強

じつは、開業当初、自分はかなりの文章力があると自負していました。
しかし、実際に書き物でお金をもらっているうちに、自分の文章力はまだまだ未熟であると気づきました。

たとえば、以前の自分の文章を見直すと、一文が非常に長く、冗長になっていることに気づきます。
また、無駄に難解な表現が多く、読み手の可読性という部分に配慮ができていないことも分かります。

もちろん、記者ハンドブック日本語表記ルールブックなどはすでに手元に置いて熟読してあります。

しかし、実際のライター業としては、現場においては必ずしもルールに沿った表現が求められているわけではないことも学びました。

媒体やターゲットに応じて、自在に文章を生み出せる、そんなライターを目指していきたいと思っています。

まとめ。駆け出しライターの皆様に向けて

当たり前ですが、ライターは個人事業主です。
ただ、ひたすらに文章を書いていればそれで完結するわけではなく、絶え間なく仕事を探し、実績を作り、信用を積み重ねなければなりません。

良い文章を書く秘訣は「たくさん読み、たくさん書くこと」と言われています。
しかし、良い文章を書いていれば仕事に困らないというわけではありません。

どこを主戦場として、手持ちのカードでどのように戦うのか、勝つために足りないカードはどこから調達するのか、戦略的に立ち回っていきましょう。




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