書評一覧

『長女たち』篠田節子 著。期待は呪い、絆は柵。

あまりにもリアルで救いのない状況が、著者特有のドキュメンタリーのような精密な筆致でつづられていく。 親の認知症、離婚、退職、介護・・・そこにはエピファニーも奇跡も現れない。ただただ息の詰まるようなうんざりする現実がありのまま描かれる。

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