書評一覧

PRとはなんなのかを事例で感じる。『人を振り向かせる”さわぎ”のおこしかた』山崎祥之 著。

のっけからタイトルと矛盾するような印象があるが、本書は「どうやって”"さわぎ"を起こせばいいいのか」の具体的な手法を説明した書籍ではない。 これは著者本人も、本書をマニュアルではなく「自分がやってきたこと、感じてきたこと」を書いた本だと冒頭で宣言している。

『The end of jobs』 テイラー・ピアソン著。起業最高!なのか本当に?

起業最高。とひたすらに煽る内容。 インターネットや高機能なソフト・ハードウェアの一般への普及、学歴のデフレ化などにより、我々はどこでも誰でも生産性の高い仕事をすることができる。 これは裏を返せば組織の中の個人は簡単にアウトソーシングやAIによって代替可能な部品のようなものになるということ。 以上を根拠に雇われる働き方はすでに安全ではないと主張する。

『残酷すぎる成功法則』エリック・バーカー著。月に吠えても自分の影は釘付けにはできない。

キャッチ―過ぎるタイトルに釣られそうだが、内容は巷に溢れている成功法則をハーバードビジネスレビューはじめ、各種研究結果を用いて検証していくというもの。 その検証方法もいわゆるプロコン方式で行われているため中立的で公正な検証がされているように思える。

『モチベーション革命』藤原和啓 著。足りないことが足りない世代。

モチベーションを引き出すための書籍、ではない。 高度経済成長期を経験した世代は、失われた豊かさを獲得しつづけるという上昇志向を元にモチベーションを保っているが、一方でそれ以降の若い世代は生まれながらに豊かさを享受しているために、欠乏感を元にした欲望がない。

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