自己啓発の定番。資格取得は役に立つのか?




毎日毎日、仕事に行って帰ってきては酒を飲みながらyoutubeを観て寝オチする。
こんな日々じゃダメだ、よし未来の自分のためになにか始めよう。
そんなときの定番と言えば、やっぱり資格です。

でも実際のところ、資格取ったらなにか変わるの? 役に立つの? と迷ってしまって動けない、なんてことないでしょうか。

人生迷いっぱなしで、今でも迷い続けている僕がその疑問に答えます。




ひとくちに資格と言っても色々ある

ざっくり資格と言っても、実はその種類によって価値が大きく違います。
まずは資格の種類を説明します。

国家資格

言わずと知れた国家資格です。
国が定めた資格なので、信頼性は抜群ですし、そのネームバリューも高いものが多かったりします。

  • 医師
  • 看護師
  • 公認会計士
  • 弁護士

などなど、誰もが一度は目にしたことのあるような資格が並びます。

取得には特定の養成所を卒業した後に国家試験を合格する必要があったり、試験そのものが難関であったりと、それなりの苦労と費用を要することが多いのも特徴です。
ただ、資格取得が難しいだけにその恩恵も大きく、有資格者のみが仕事とすることができる業務独占資格であることが多いです。

医師免許を持っていないひとが医院を開業できないのは当たり前のように思えますが、その他の資格でも実は業務独占のものがあります。

たとえば官公庁への書類作成を代行する行政書士も業務独占資格ですが、官公庁へ出す書類の作成は慣れればそれほど難しいものでもありません。
ですから、誰でもできると言えばできるのですが、行政書士の資格なしにそれを商売にすることは違法になります。

この資格はlicenseという意味で考えると分かりやすいです。
資格を取ることで一般的に禁止されていることを特別に許可されるというイメージです。

技能検定

技能検定も多くは国家資格です。
その技能について十分なスキルを持っているということを証明する資格ですが、業務独占資格ではなく名称独占資格であることが多いです。

名称独占資格とは、その資格を持っていることではじめて特定の名称を名乗ることができるというものです。
病院でリハビリなどを担当している理学療法士などが名称独占資格のひとつです。(※ 理学療法士は国家資格ですが、業務独占資格ではありません)
理学療法士の資格を取得していないひとが理学療法士を名乗ることは許されません。

licenceというよりはcertificationに近いイメージです。

その他の資格

国家あるいは民間業者が独自に作った資格です。
業務や名称の独占など、法的な拘束力はなく、名前によるブランドのみが資格取得のメリットになります。

ご当地検定などもこの部類に入ります。
様々な資格がありますので、資格取得の難度からブランド力までピンからキリまで存在します。

系統別資格の個人的評価

無数にある資格の中から代表的なものを抜粋して個人的に評価をします。

医療系

医師や看護師、臨床検査技師や理学療法士などのコメディカルも含む医療系の資格は、非常に役に立つ資格と言えます。

取得には特定の養成施設を卒業して国家試験に合格する必要があるなど、コスト的にも時間的にも取得するハードルが高いですが、一度取得してしまえば、非常に需要の高いライセンスであるため、就職機会も待遇も一般的なサラリーマンに比べて有利になります。

取得にかかるコストはおよそ3~6年で5,000,000円~10,000,000円ほど掛かります。
自己啓発ってレベルじゃありませんので、取得を目指すのであれば人生をかける必要があります。

不動産系

宅地建物取引主任者や不動産鑑定士などがあります。

不動産鑑定士は難関資格であり、取得することで独占的な業務を得ることができます。
宅地建物取引主任者は比較的取得しやすい資格ですが、不動産会社には一定数の資格所持者が所属していることが法で定めれられているため、そこそこの需要があります。

いずれも、費用はほとんど掛かりませんので、勉強さえできれば取得できます。

不動産関係の仕事をするうえで、僕は上記ふたつの資格を勉強しましたが、非常にためになりました。土地の取引に関わる資格ですので、仮に資格取得ができなかったとしても都市計画や建築基準法、民法など実際の仕事に役立つ知識が得られますので、おススメです。

会計系

公認会計士や税理士、簿記などがあります。公認会計士や税理士はもちろん難関資格ですので、取得すると大きなメリットがあります。ただ、難易度は非常に高く、そう簡単に取れません。

僕の知り合いにも公認会計士と税理士の資格浪人が何人かいますが、彼らは一流大学を卒業しているにも関わらず資格取得にいたっていません。公認会計士なんかは取れるひとは取れるが取れないひとは一生かかっても無理とも言われています。

簿記は日商簿記と全商簿記という二種類があります。
全商は比較的簡単なもので、一般的に簿記と言われるときは日商を指すと思われます。

日商簿記は1級ともなると税理士とも並ぶほど難関資格となりますが、2級と3級は簡単に取得できます。
勉強時間も受験費用もいずれも負担が少ない割に、いずれも企業活動における会計の基礎となるものなので、学んでおいて損はない資格です。

ちなみに、フィナンシャルプランナーの初歩的な資格は、あまりビジネスでは評価されることが少ない資格ですが、個人的に物凄く学ぶべきところの多い資格だと思っています。
年金や社会保険、税制など誰も教えてくれないけれど身近なお金の話が分かりやすくまとまっています。
たぶん、フリーランスのひとにとっては計り知れないほど有用な知識がつまっていると思います。

語学系

toeicやtoefl、英検や各種語学検定などがあります。

toeflは海外の大学へ進学するときには必須になりますが、日本で生活するうえではあまり必要かもしれません。ビジネスで英語能力を評価するときは、やはりtoeicが基準となることが多いようです。

学生さんなんかは、toeicはとくに必要とも思えなかったとしても時間のあるうちに受験しておいた方が良いと思います。
僕はたぶんtoeicで700点くらいは取れると英語のできる友人に評価されているのですが、toeicを受験していなかったばかりに、転職活動の際になんのウリにもできませんでした。

英語以外の語学については、修得している人口が少ないものであれば当然希少性が増しますので需要も高いです。
ただ、需要が高いことと就職時の待遇が良いことは比例していないようです。

僕がこの間ハローワークで見つけた対ベトナム貿易をするという求人では、英語とベトナム語ができるひとを年収2,400,000円で募集していました。
たぶん、英語とベトナム語のできるベトナム人を想定しているのだと思います。
そういう意味で外国語のできる日本人は、いくら頑張っても日本語のできる外国人には及びません。

法律系

弁護士、司法書士、行政書士などなど法律家です。

いずれも取得難度は高いですが、それだけに価値は高いです。
ただ、個人的に行政書士は、法律系資格のなかでは取得しやすいということもあり、取得コストとメリットが釣り合っていないように思えます。
行政書士を取得するならば、その他の取得を掛け合わせて「行政書士×基本情報処理技術者」のように価値を高める必要があるでしょう。

結局、役に立つの?

資格の種類によります。
国家資格は取得が難しいだけに役に立ちますが、民間資格は直接的に役立つことは少ないようです。

ただ、はるか昔に取得した民間資格がひょんなことで評価されるなんてこともあります。
資格を取得したから人生逆転みたいなことはまぁまずありませんが、取得しておいて損はないのではないでしょうか。

直接的な利益を除いて考えると、自己啓発としてはとても良いです。
基本的に頭を使うので、脳が活性化されますし、自己投資していると考えると前向きな気分になれます。
ただ、それで満足してしまうのは、根本的に改善すべき部分から目を逸らしているだけになってしまうので注意が必要です。

待遇改善のためなのか、知識欲のためなのか、それがなんのための資格取得なのかを忘れないようにしましょう。




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