PCが必要になったけれど、なにを買えばいいのか分からない。
家電量販店の店員さんの言われるがままでいいのだろうか。
そんな悩みを持ったことはないでしょうか。
基本的には店員さんのおススメで問題ないとは思いますが、それでも自分である程度は良しあしを判断して買いたいものです。
ここで、基本的なPCのスペックを表す言葉と注意点などを説明します。
CPUやメモリーは人の頭脳みたいなもの
人は頭でものを考えて、手先を動かして活動しますが、PCも概念は同じです。
PCにとって、人の頭脳にあたるものがCPUとメモリーです。
- CPU: 頭の回転の速さ
- メモリー(RAM): 短期的な記憶力の良さ
- メモリー(ストレージ):記憶できる量の大きさ
とイメージすると分かりやすいかと思います。
ところが、ここで「メモリー」が二つ出てきてしまっています。
ひとつずつ説明します。
メモリー(RAM)
RAMは「random access memory 」の略です。
一般的にメモリーが足りないというときはこちらを指すことが多いです。
RAMは短期的な記憶力の良さと説明しました。
なにかを考える時に、頭の中にとどめておける情報の量が多いと、いちいちなにかを辞書で調べたり、どこかに書き留めておいてといった作業が減るので、快適です。
他にはよく作業机に例えられます。
作業机のスペースが広ければ広いほど、色々な道具を並べたりして効率的に作業ができるというイメージです。
単位はByteになります。
ちなみに
- 8bit = 1byte
- 1000byte = 1KB
- 1000KB = 1GB
- 1000GB = 1TB
です。
使用するソフトによりますが、2018年現在では普通にインターネットを見たり、物を書いたりするだけならば1GBもあれば十分ですが、illustratorなどのグラフィックを操作するならば8GBほどは欲しいところです。
メモリー(ストレージ)
要するに記憶容量のことです。
iphoneであれば、16GBや32GBなど、PCであれば256GBなどと表記されているものです。
こちらも単位がbyteなので、ややこしいですが、これは単純に記録を保存しておくところ。
アルバムや図書館や倉庫みたいなものです。
ストレージはHDDとSSDが今はメインです。
HDDは「hard disc drive」の略です。
安価なのが特徴ですが
- 読み書きの速度が遅い
- 回転音がうるさい
- 熱を持ちやすい
- 劣化しやすい(壊れやすい)
などのデメリットがあります。僕の体感ではだいたい5年くらいで壊れる印象です。
一方で「solid state drive」の略であるSSDは高価なのですが、それだけにHDDのデメリットをすべて解決しています。つまり
- 読み書きの速度がめちゃくちゃ早い(PCの電源入れて10秒もかからず起動します)
- 静か
- 熱くならない
- 壊れにくい
など、いいことづくめです。
じゃあPCでいう身体はなに?
CPUやメモリが頭脳ということは分かりますが、PCにとっての身体ってなんでしょう。
PCにっとっての、人の手や足など頭脳以外のパーツをデバイスと言います。
たとえばキーボードやモニター、他にも外付けするUSBメモリやDVDプレイヤーなどもデバイスです。
基本的にノートPCだとキーボードもモニターも一体化されていますが、それ以外のデバイスもほぼ自由にカスタマイズすることができます。
そこでPCを購入するときに注意が必要なのが、インターフェイスです。
一般的に、インターフェイスはPCにデバイスを追加するときにケーブルなどを接続するコネクタ類を指します。
いざ、デバイスを追加しようとしたときにこのインターフェイスがないと接続できなかったりします。
機体の薄さばかりを重視してPCを選んでしまうと、あらためてデバイスを追加したいときに接続できないなんてことになります。
できるだけインターフェイスが多いPCを選んだ方がいいでしょう。
優先順位
PCを購入する際には、なんのためにそのPCを使うのかによって優先すべき順位が異なってきます。これは車を買うときと同じです。
ちょっとした街乗りにしか使わないのにゴリゴリのSUVを買っても意味がないですし、アウトドアに興味があるのにパワーのない軽自動車では無謀です。
PCも何に使うのかを意識して、スペックを選びましょう。
ただ、僕は個人的には
RAM > CPU > インターフェイス > ストレージ
の順で優先して考えています。
インターフェイスがあればストレージは後でいくらでも追加できますし、今はクラウドストレージも充実していますから、増設が難しいRAMを最優先にしています。
以上で、非常に簡単ですがPCを選ぶ際の基本的な情報の見方を説明しました。
ちょっとでもPC購入の際の助けになれたら嬉しいです。