ノートを取るだけが勉強じゃない。独学のコツ。




先日、友人から、子供の学校での成績が振るわないという相談を受けたのですが、なにも有益なアドバイスができなくて反省しました。
そこで、あらためて効果的な勉強法などについて考えてみたのが本稿です。

学習理論と体験を混ぜた自分なりの学習法ですが、学生さんや資格試験に挑む社会人の皆様のためになれば幸いです。

ちなみに、僕は世渡りが壊滅的に下手くそですが、生まれてこのかた勉強で苦労したことはありません。勉強ばかりしてきたわけでもなく、なんとなくできていました。そのなんとなくを意識的に表に出してみました。
※ 地頭が良いということではないです。地頭が良ければ今みたいに職を失って食い詰めたりしてません。。




一般的な勉強法といえば

今は義務教育においてもアクティブラーニングといった、受動的ではない能動的な学びを意識した学習法がとられるようになってきています。
それでもなお、一般的な学習法といえば先生が黒板を使って講義を行って、それを生徒がノートにまとめる、というようなスタイルが多いはずです。

そして、その学び方を当然と思って育ったひとは、資格試験でも社内研修でもその学び方を踏襲してしまっているのではないでしょうか。

でも僕は、学生だったときからこの画一的な学習方法が効率的とは思っていませんでした。

自分の五感の優位性を把握する

ひとが情報を受け取るときには五感を使いますが、その感度の強さには個人差があると言われています。目の良さや耳の良さ、嗅覚や味覚など、それぞれに得手不得手があるということです。

これは学習の場合にも当てはまるはずで、目で見たことを覚えやすいひとと、耳で聞いたことを覚えやすいひと、身体を使った物事を記憶しやすいひとなど、様々です。

板書を使った講義形式は、黒板を目で見て講義を耳で聞いて、手を使って情報を書き出すという意味で効率的に思えますが、僕はむしろ得意な感覚に特化したほうが効率的なのではと思っています。

僕の場合は、明らかに視覚優位だったので、教科書をひたすら読みました。
それこそ先生の話はまったく聞いておらず、ノートすらとらずに教科書をただ読み進めました。全体を読んでから、テスト前には範囲のテキストを再び読みましたが、これで十分でした。
記憶力が抜群に良かったというわけではなく、これは後述するようなテクニックで覚えていました。

ちなみに、聴覚優位のひとならば、講義を録音して繰り返して聞くと効果的なのではと思います。(倍速にするとさらに効率的です)
自分の得意とする五感を把握したら、それに特化するということが大事です。

記憶力とは覚える力ではなく、思い出す力

すでに聞いたことがあるひとも多いと思いますが、エビングハウスの忘却曲線というグラフがあります。↓詳細に興味のある方はどうぞ

https://ja.wikipedia.org/wiki/忘却曲線

ざっくりいうと、ひとは記憶したことを一日経つと7割以上は忘れてしまう、ということを表すグラフです。
僕も例に漏れず、一晩経つとたいていのことは忘れてしまいます。

そこで、絶対に忘れないようにと気合を入れてノートを書き写したり、マーカーで色を付けたりして、忘却率を少なくしようと努力はしませんでした。

標記のとおり、僕は記憶力は覚えている力ではなくて、思い出す力のことだと思っていました。

というわけで、忘れてしまったことを思い出す練習をしました。
ひととおり読んだ教科書をもう一度読みなおすのですが、そのときには読んでいるページをヒントにして、次のページに書いてあることを思い出す。
これを繰り返しました。

3回くらいやっても思い出せない部分があれば、そこにマーカーを引きました。

この「一旦忘れて、思い出す」のサイクルが重要なので、忘れきってしまうまでは復習はしない、ということが大切でした。

それと、全体を一度流すというのも重要でした。
思い出すためのきっかけは多ければ多いほど良いので、そのためにまず情報をたくさん詰め込んでしまい、そこから項目ごとの関係性を繋いでいくイメージです。

社会人はどうやって勉強するのが効率的か

上記の記憶法もあったので、一日にまとめて時間をとって勉強するということはしませんでした。どうせ忘れるので。

僕は昼休みの食事を5分ほどで終わらせて、残り時間を勉強に費やすのと、帰宅後の1時間にもう一度復習するというサイクルを毎日回しました。休日は勉強しません。

よほどの難関資格は別として、簿記や初歩の会計資格などはこれで大丈夫でした。

スクールに通うという方法はおススメできません。
誰かにペースを合わせて勉強するというのは、その誰かのペースが速すぎても遅すぎても自分のためになりません。
分からないところはじっくりと、分かるところはさっさと進めるというようなメリハリを付けるためにも、独学が最強です。

まとめ

自分で書いていて、どうしても自慢のような感じになってしまっている気がしますが、まとめるとなんのことはなくて、これだけのことでした。

  • 自分の得意とするインプット方法に特化する(視覚、聴覚、触覚など)
  • 忘れること前提で、思い出す練習を繰り返す
  • まとめずに細切れで学習する

結局、僕は勉強はできましたが、今のところ全く納得できる人生を送ってきていません。

勉強ができるかどうかではなくて、勉強したことを活かしてどうやって人生を良くしていくかの方がはるかに大切、という反面教師としてでも役に立てれば嬉しく思います。




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