KDP(kindleDirectPublishing)はkindleのフォーマットで電子書籍を出版できるサービスです。
自費出版と違い、一切の経費をかけずに自分の本を出版できるのが最大の魅力です。
今回は、KDPで自分の書いた本を出版する方法をご紹介します。
目次
KDP(kindleDirectPublishing)のやり方。意外と簡単です。
KDPで電子書籍を出版する手順
KDPで電子書籍を出版する手順はおおまかに以下のようになります。
- 原稿を準備する
- AmazonKDPに登録する
- AmazonKDPに出版する本を登録する
原稿を準備する
本を出版するには当然に原稿が必要です。
原稿の作成の段階では、文章データのフォーマットに注意する必要はありません。テキストエディタで執筆するもよし、Wordで作成するもよし。
自分の慣れたエディタで問題ありません。
AmazonKDPにアカウントを登録する
Amazonのアカウントを持っているだけでは、AmazonKDPは使えません。
Amazonアカウント情報をもとにして、さらに追加の情報が必要になります。
サイトのフッターの以下の部分からAmazonKDPアカウントの登録を行いましょう。
ちなみに、追加情報として主なものは
- 出版者情報
- 税に関する事項
の2点です。
出版者情報は本名で
登録初期に記入することになる出版者情報は書籍の著者名とは異なるので、この段階でペンネームを使う必要はありません。普通に本名で登録しましょう。
税に関する事項は難しく考えない
税に関する事項は、登録者が日本人かどうか(米国の税法が適用されるか)の確認です。基本的に日本に住んでいる日本人ですということを回答していけば問題ありません。
途中「TIN」に関する事項がありますが、基本的に「TIN」の申請がなくても出版に問題はありません。
AmazonKDPに原稿を登録する
出版する電子書籍の著者名やタイトルなどの詳細情報を入力して、原稿データをアップロードします。
電子書籍といっても、活字だけではなくマンガも販売できます。
原稿データの形式はWord、mobi、HTML、PDFなど多様な形式をサポートしています。
以前は元データ→EPUB→mobiと面倒なデータ変換を経由しないとアップロードできなかったのですが、現在はほとんどのテキストデータをそのままアップロードできます。
原稿データ登録から実際の販売開始までにかかる時間は最大72時間
およそ3営業日が書籍データを登録してから販売開始までかかる最大時間と公式に発表されていますが、僕の場合は登録から数時間でマーケットプレイスで購入可能になりました。
僕はすでに原稿があったので、AmazonにKDPアカウントを作ってから実際に販売開始状態になるまでにかかった時間は、たったの半日程度でした。
すでに原稿があるのであれば、休日を半分使えば、自分の本がAmazonで販売できるということです。すごいですね。
AmazonKDPのロイヤリティは
AmazonKDPで出版した電子書籍のロイヤリティは、販売価格で異なりますが、35%~70%がロイヤリティになります。販売価格が低いとロイヤリティが下がるようになっています。
日本の印税に比べると高いですが、それでも書籍の販売数を考えると微々たるものでしょう。
識字率の高い日本ですら読書人口は非常に少ないので、書籍関連ビジネスはマーケットが小さく、儲けが少ないのは悲しい限りです。
書籍に限らず、インターネットが普及して情報の発信や流通が容易になった以上、コンテンツの市場価値が下がっていく一方なのは仕方がないのでしょう。
これからのクリエイターは、生き残るためにコンテンツの価値を上げるのではなく、低い流通コストを利用して低品質の商品を広いマーケットに提供するという方向になっていくのかなと個人的に思っています。
KDP(kindleDirectPublishing)のやり方。意外と簡単です。まとめ
AmazonKDPは数年前までは税法や原稿フォーマットなどが複雑でクリエイターの参入ハードルが低くはありませんでしたが、現在は驚くほど簡単に入稿できるようになっています。
クリエイターの発表の場としてはnoteなどが先行していますが、Amazonへの参入も検討してみてはいかがでしょうか。
あと、一応宣伝しておきます。表紙は完全に手抜きです。
実用書ではなく完全な小説で、120,000字くらいあります。Kindle Unlimitedで無料なので良かったらぜひ。